学校給食向け厨房機器メーカーの中西製作所(東証スタンダード・5941)は、2030年の「未来の給食センター」を描いた約数分間のCGイメージ動画をYouTubeで公開しました。深刻化する調理員の高齢化と採用難に対応し、給食センター業務の大幅な省人化と高効率化を実現する構想を示しています。

動画では、野菜を高圧水流で切るウォータージェットスライサー、クラス単位で自動調理する連続式釜調理ロボット、過熱水蒸気で焼き上げるSVロースターとAMR(自律走行搬送ロボット)、返却された食器を無人で処理するカゴごと洗浄システムなど、全工程の自動化を紹介しています。刃の付け替え不要による段取り時間削減や、センサーでの自動カウントによる確認作業の削減など、省力化の具体像が数多く盛り込まれています。

これらは現行機器の延長線上にある技術進化として位置付けられており、同社は給食センター設計と大量調理機器の開発ノウハウを背景に、今後5~10年程度を視野に製品化を進める方針です。労働力不足が続くなか、学校給食という社会インフラの維持と、子どもの食の安全性・継続性をどう確保するかが、各自治体や関連メーカーにとって共通の課題となりそうです。

【動画情報】

未来の給食センター イメージ動画

YouTube https://youtu.be/Hnen3Xx6kRw

source: PR TIMES

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